スカウト

スカウトメールの例文8選|人材紹介・RPOの場面別テンプレートと、返信が来る件名・文面の書き方

スカウトの文面は、毎回ゼロから書くと時間がかかり、使い回すと誰にでも送っている文に見えます。この記事では、人材紹介とRPOの現場でよく使う場面ごとに、そのまま直して使える例文を8つ用意しました。[ ]の中を候補者と案件に合わせて書き換えてください。あわせて、返信が来る文面の組み立てと、送る前に確かめることを整理します。

この記事の要点

  • 返信が来るスカウトは、その人に送った理由・案件の要点・軽い次の一歩の3つで組み立てます。
  • 2通目は前回の連絡に触れて短く、掘り起こしは前回とのつながりと今回の理由を書きます。
  • 求人の内容は事実どおりに書き、条件を実際より良く見せる書き方はしません(職業安定法の的確な表示)。

返信が来るスカウト文面は、どう組み立てればいいですか?

「その人に送った理由」「案件の要点」「軽い次の一歩」の3つで組み立てます。候補者が最初の数行で「自分宛てだ」と分かり、返事のハードルが低いことが大事です。

部分書くこと例
送った理由プロフィールの具体的な経歴に1つ触れる「決済基盤の立ち上げを3年担当されている点を拝見し」
案件の要点職種・会社の特徴・この人に合う理由を2〜3行「従業員120名のSaaS企業で、決済チームのリーダー候補です」
次の一歩返事しやすい小さな依頼「15分ほどオンラインでお話しできませんか」

最初の連絡で履歴書の提出や長い面談を求めると、返事のハードルが上がります。まずは話を聞くだけ、詳しい資料を送るだけ、のように小さな一歩にします。

件名は、どう付ければいいですか?

職種と、その人に送った理由が件名だけで分かるようにします。「ご案内」「特別なオファー」のような中身の分からない件名は避けます。

  • 良い例: 「決済基盤のご経験を拝見し、決済チームのリーダー候補のご相談です」
  • 良い例: 「[前回の案件名]の件以来のご連絡です|年収上限が上がった案件のご紹介」(掘り起こし)
  • 避けたい例: 「【必見】特別オファーのご案内」「あなただけの非公開求人」

ビズリーチのスカウトやLinkedInのInMailなど、件名を付けられる媒体では、件名が開封されるかどうかを左右します。LinkedInのつながり申請のように件名が無い場合は、本文の最初の1文を件名のつもりで書きます。

初回のスカウトの例文は?

初回は、経歴に1つ具体的に触れ、案件の要点を短く伝え、話を聞くだけの一歩を提案します。

例文1|初回(経歴に触れる基本形)
件名:[経歴の要点]を拝見し、[職種]のご相談です

[氏名]様

はじめまして。人材紹介会社[社名]の[担当者名]です。
[媒体名]で、[具体的な経歴:例 決済基盤の立ち上げを 3 年担当されている点]を拝見し、ご連絡しました。

いま、[会社の特徴:例 従業員 120 名の SaaS 企業]で[職種]を募集しています。
[この人に合う理由:例 新しい決済手段の設計を任せられる方を探しており、これまでのご経験がそのまま活きる]と考えています。

転職をお考えでなくても構いません。15 分ほど、オンラインで案件の背景だけでもお話しできませんか。
ご都合のよい日時を 2〜3 つ教えていただければ、合わせます。

[署名:社名・担当者名・連絡先]
例文2|ハイクラス・管理職
件名:[役職]候補のご相談|[会社の特徴]

[氏名]様

[社名]の[担当者名]です。
[具体的な実績:例 事業部長として売上を 3 年で 2 倍にされた]ご経歴を拝見し、ご連絡しました。

[会社の特徴]の[役職]のポジションで、[任せたいこと:例 新規事業の立ち上げと 20 名の組織づくり]をお任せしたいと考えています。
報告先は[報告先:例 代表取締役]で、[条件の要点:例 年収 1,200〜1,500 万円]です。

まずは情報交換として、30 分ほどお時間をいただけないでしょうか。
詳しい資料は、ご関心をお持ちいただけた時点でお送りします。

[署名]
例文3|エンジニア
件名:[技術・領域]のご経験を拝見し、[職種]のご相談です

[氏名]様

[社名]の[担当者名]です。
[公開されている活動:例 GitHub で公開されている〇〇のライブラリ]を拝見し、ご連絡しました。

[会社の特徴]で、[技術的な課題:例 1 日数百万件の取引を処理する決済の基盤]を作る[職種]を探しています。
使っている技術は[技術:例 Go・PostgreSQL・AWS]で、チームは[人数]名です。

技術的な背景や開発の進め方を、30 分ほどでご説明できます。
ご関心があれば、ご都合のよい日時を教えてください。

[署名]

2通目(フォロー)と掘り起こしの例文は?

2通目は前回の連絡に触れて短く、掘り起こしは前回とのつながりと、今回連絡した理由を書きます。初めての人と同じ文面を送らないことがいちばん大事です。

例文4|2通目(返信が無いとき)
件名:Re: [前回の件名]

[氏名]様

[社名]の[担当者名]です。先日お送りした[職種]の件で、もう一度だけご連絡しました。
お忙しいところ恐縮ですが、ご関心がなければ一言いただければ、今後のご連絡を控えます。

もしタイミングが合わないだけでしたら、ご都合のよい時期を教えてください。その頃にあらためてご連絡します。

[署名]
例文5|掘り起こし(以前やりとりした人)
件名:[前回の案件名]の件以来のご連絡です|[今回の案件の要点]

[氏名]様

以前、[前回の時期]に[前回の案件名]の件でご連絡した、[社名]の[担当者名]です。
その際、[前回うかがったこと:例 年収と働き方の条件が合わない]とうかがっていました。

今回、[今回の理由:例 年収の上限が上がり、週 2 日の在宅勤務ができる案件]が出てきたため、ご連絡しました。
[案件の要点を 1〜2 行]

前回から状況が変わっていなければ、無理にとは申しません。少しでもご関心があれば、お話しできればうれしいです。

[署名]

RPO・スカウト代行で、依頼元の名前で送るときの例文は?

誰が・どの会社の採用のために連絡しているのかを、最初の2行で明確にします。依頼元の名前で送る場合も、事実と違う肩書きを名乗らないようにします。

例文6|RPO(依頼元の採用担当として送る)
件名:[依頼元の会社名]の[職種]についてのご相談

[氏名]様

[依頼元の会社名]で採用を担当している[担当者名]です。
[具体的な経歴]を拝見し、[職種]のポジションについてご相談したく、ご連絡しました。

[依頼元の事業と募集の背景を 2〜3 行]

まずはカジュアルに、[依頼元の現場の担当者:例 開発部長の〇〇]と 30 分ほどお話ししてみませんか。
ご都合のよい日時を教えていただければ、調整します。

[署名:依頼元の会社名・担当者名・連絡先]

依頼元の名前で送るか、自社(RPO事業者)の名前で送るかは、依頼元との取り決めで決めます。依頼元の名前で送る場合は、返信が来たあとに誰が対応するか、候補者の情報をどこに残すかも先に決めておきます。

返信が来たあとの例文は?

お礼・次にやること・日程の候補を1通で送ります。返信から時間を空けずに、候補者が選ぶだけで済む形にします。

例文7|返信へのお礼と日程の調整
[氏名]様

ご返信ありがとうございます。[社名]の[担当者名]です。
[職種]の件、まずはオンラインで 30 分ほど、案件の背景とご経験のお話をうかがえればと思います。

下記の日時でご都合はいかがでしょうか。
・[日時の候補 1]
・[日時の候補 2]
・[日時の候補 3]
合わない場合は、ご都合のよい日時を教えてください。

[署名]
例文8|「今は考えていない」と返事が来たとき
[氏名]様

ご返信ありがとうございます。今は転職をお考えでないとのこと、承知しました。
もしよろしければ、どのような条件であれば検討の余地があるか(職種・年収・働き方・時期など)を教えていただけますか。
条件に合う案件が出てきたときだけ、あらためてご連絡します。

[署名]

断りの返事にも、条件や時期を聞いて記録に残しておくと、次に合う案件が来たときの掘り起こしに使えます。

送る前に、何を確かめればいいですか?

同じ会社の誰かが最近送っていないか、求人の内容が事実どおりか、連絡を断った人ではないかの3つです。

  • 二重送信: 同僚が別の媒体から最近送っていないか。詳しくはスカウトの二重送信を防ぐには。
  • 求人の内容: 年収・勤務地・仕事の内容を、実際より良く見せる書き方になっていないか。職業安定法は、求人などの情報を正確に、最新の内容で示すことを求めています。
  • 連絡を断った人: 以前「今後の連絡は不要」と言われた人に送っていないか。
  • 名前と会社名: 候補者の氏名・現職の会社名の誤字。いちばん返信を落とす間違いです。

避けたほうがよい書き方は?

誰にでも当てはまる褒め言葉、根拠の無い「非公開」「特別」、最初から重い依頼の3つです。

  • 「素晴らしいご経歴」のような、どの候補者にも書ける褒め言葉だけで終わる。
  • 実際には公開されている求人を「あなただけの非公開求人」と書く。
  • 1通目で履歴書の提出や1時間の面談を求める。
  • 長すぎる本文。スマートフォンで1画面に収まる長さを目安にします。

ChordOne Sourcingでの文面づくり

ChordOne SourcingのChrome拡張は、LinkedIn・ビズリーチなどで候補者のページを開くと、プロフィールの横に文面のたたき台を出します。送るかどうかと最終的な文面は担当者が決めます。送った・返ったは候補者ごとに自動で記録されるので、2通目や掘り起こしのときに前回の連絡を確かめてから書けます。同じ人に同僚が連絡していれば、重複アプローチの警告が出ます。いまは期間限定で、すべての機能が無料です。Chrome拡張

よくある質問

スカウト文面は、どのくらいの長さがよいですか?

スマートフォンで1画面に収まる長さが目安です。送った理由・案件の要点・次の一歩の3つが入っていれば、それ以上の説明は返信が来てからで十分です。

テンプレートをそのまま使っても大丈夫ですか?

[ ]の部分、特に「その人に送った理由」は候補者ごとに書き換えてください。誰にでも同じ文面を送っていると分かると、返信は来にくくなります。

2通目は、何日空けて送ればいいですか?

決まった正解はありませんが、1週間ほど空けるチームが多いです。3通目以降は送らず、時期を空けて別の案件で掘り起こすほうが、候補者の印象を損ねません。

参考資料

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