スカウトの候補者管理をExcel・スプレッドシートで続ける限界|5つの症状と移行の手順
紹介会社のほとんどは、最初のスカウト管理表をスプレッドシートで作ります。列を足せば何でも書けて、担当者1人のうちはこれより速い道具はありません。ただスカウトはLinkedInとビズリーチの画面で起きるのに管理表は別の場所にあるため、転記そのものが仕事になります。この記事では、限界がどんな症状で現れるか、自社を当てる判定表、そして移すときに失敗しない手順を書きます。
なぜスプレッドシートのスカウト管理は続かないのですか?
管理表への入力が、スカウトを送る作業と別の場所・別のタイミングで発生するからです。忙しい週ほど転記が後回しになり、管理表にいるのは「たまたま写した人」だけになります。
媒体の画面で人を見て、送り、返信を待つ。この流れの中に管理表はありません。担当者は「あとでまとめて写す」と決め、その「あとで」が来ないまま月が変わります。管理表が現場の外にある限り、どれだけ列を整えても同じことが起きます。
限界はどんな症状で現れますか?
返信の見落とし、同僚との二重アプローチ、半年前の人を忘れる、推薦後の選考が分からない、担当者が辞めると管理表が死ぬ。この5つのうち2つ以上が毎月起きていれば、限界です。
| 症状 | 起きていること | 確認の仕方 |
|---|---|---|
| 返信の見落とし | 返信は媒体の受信箱に埋もれ、管理表の「返信」列は更新されない | 先週の返信を全部、今すぐ挙げられるか |
| 二重アプローチ | 同僚が同じ人に送っていたことに、候補者から言われて気づく | 送る前に「誰かが最近送ったか」を見る手段があるか |
| 掘り起こしができない | 半年前に返信が無かった人に、今週声をかけるリストが作れない | 「案件に合う × 90日以上連絡なし」を5分で出せるか |
| 推薦後が見えない | 推薦した候補者が今どの選考段階かを、採用企業に聞かないと分からない | 催促のタイミングを勘で決めていないか |
| 属人化 | 担当者が辞めると、その人の管理表も辞める | 他人のシートを開いて、次に何をすべきか分かるか |
スプレッドシートに残してよい役割はありますか?
あります。月次の集計・報告、採用企業への提出用の一覧、契約や請求の控えなど、「一度作って読むだけ」のものはシートのままで問題ありません。毎日書き足す「接触の履歴」だけを候補者データ側へ移してください。
全部を一度に移そうとすると、移行そのものが止まります。「毎日書くもの」と「月に一度読むもの」を分け、前者だけを候補者CRMに置くのが現実的です。
移すときの手順と、失敗しないコツは何ですか?
CSVに書き出し、列名を揃えず「そのまま」取り込める道具を選び、重複は氏名+会社で寄せ、過去の接触履歴を「最終接触日」として残す。この4点を守れば、初日から掘り起こしが動きます。
- 書き出し: シートをCSV(UTF-8かShift_JIS)で保存。複数シートがあれば1つに縦に繋げてから。
- 列名: 「氏名/名前」「会社/現職/所属」「URL/リンク」のような揺れを吸収して取り込める道具か確認。手で揃えると、ここで止まります。
- 重複: 媒体のURLが無い行が多いなら、氏名+会社で同じ人かどうかの判定できるか。判定が甘いと候補者が二重登録になります。
- 履歴: 「最終送信日」「返信の有無」「推薦した案件」の列は捨てないこと。掘り起こしはこの列を使います。
- 一括ではなく段階的に: 直近1年に触った人を先に。3年前の人は後で。
取り込んだ後は、拡張やメール連携で「これから」の接触が自動で残るようにし、シートに戻らない導線を作ります。移行の成否は、取り込みの精度より「移した翌週に転記が要らないか」で決まります。
ChordOne Sourcingでの移し方
ChordOne Sourcingは候補者の「CSVから取り込む」でExcel・スプレッドシートの管理表をそのまま読み、列名の揺れを吸収し、URLが無くても氏名+会社で同じ人かどうかの判定します(1回500行、Shift_JISも可)。取り込み後はChrome拡張がLinkedIn・ビズリーチの画面で送信・返信を記録するので、シートに戻る必要がありません。詳しくは導入の流れを見てください。
よくある質問
Excelの管理表が3,000行あります。全部移すべきですか?
直近1年に接触した人から先に移してください。古い行は媒体のURLや会社名が変わっていることが多く、掘り起こしの精度も落ちます。後から追加で取り込めます。
スプレッドシートを共有して、チームで同時編集すれば足りませんか?
同時編集は「二重アプローチ」の一部を防ぎますが、返信の見落としと掘り起こしは解決しません。管理表が媒体の画面の外にある限り、転記は残ります。